ものすごくうるさくてありえないほど近い(ネタばれなし)

チケット買うのに、一瞬、つまっちゃった。
「えーと、とってもうるさくて、じゃなくてあのー…」。
原題の「Extremely Loud and Incredibly Close」を日本で出版する時に、よくこのタイトル持ってきたよね…めっちゃ直訳! 
ふつうなら、もっとこう、短くて原題のカケラも残ってないタイトルで来そうなのに。
でも、この直訳タイトルが、すごくしっくりくる作品だった。

説明もあまりないまま時間軸が戻ったり進んだりで、戸惑いながらも目が離せないでいるうちに、惹き込まれる感じ。
少しずつ少しずつ見えてくるオスカー(主人公の男の子)の心の中に、胸が痛くて。
痛くて苦しくてどうしようもなくて、でも、自分の足で歩かなきゃ前には進めないんだよな―。
すごく痛くて自分の内側に向き合うのにいっぱいいっぱいのときには気づけないんだけど、少し歩いて振り返ると、いろんな人たちがいろんなカタチで温かさをくれてたことがわかるんだよね。
お母さんの大きな愛に、感動・・・自分の息子との関わり方を反省しちゃったりもした。