さとしmeets若冲

ひとりリアルタイムで、しやがれ後に家族と録画を、観たの。
リアルタイムで、といっても、直接TVでじゃなくて、あえてのHDD再生で。
本当は初見は普通に通して観てから、2度目にマニアック視聴したかったけど、
そうすっと家族が帰ってきそうだから^^ゞ
なので、初見から10秒戻しボタンや一時停止ボタン押しながら観てたら倍くらい時間かかっちゃった、ちっともリアルタイムじゃないじゃんっていう^^ゞ
ナビ番組だけでもすごくって、どーん!って来ちゃったから気持ちが整理できなくて…だから、ざくっと大枠の感想だけ。


   *・゜゚・*:.。..。.:*・゜


若冲、とにかくすごい。
対象物に対する気持ちも、気迫も、技法も。
『雪中鴛鴦図』の雪のアップの映像見てたら、涙が出ちゃったもん、感動して。
本格的に描き始めたのは年齢を重ねてからなのに、そこからあれだけ大きな作品を、あんなに緻密に、あんなにたくさん。
食べる時間も寝る時間も削ってたんだろうか…どんだけ集中して描いてるの?
智さんが、傍で見てみたかったって言う気持ち、わかるなぁ。
若冲のこと知れば知るほど、もっと知りたくなる。もっと観たくなる。




なんか、もう、胸がいっぱいになっちゃって。
いいお仕事に巡り合えて、しあわせだね、智さん。
好きって気持ちが繋がっていく先に、こんな素敵なお仕事があるなんて、ね。
NHKの、というか日本文化の、アーカイブとしてこれからずっと大事にされていく貴重な番組を任せてもらったんだなぁって。
皇室のみなさんもご覧になるんだろうなぁ、これ…と思うと、ねぇ? 
すごくない?




映像も綺麗だし、音楽もすごくいい。
そして何より、智さんのスタイリングがすてき♪
4日とも違う衣装なのね^^
「オリスタ」も「BRUTUS」も、ぶっちゃけ衣装がちと微妙?って思ってたけど、
小物や靴をあわせて全身で映したらこーれがまぁ、めちゃめちゃカッコイイの――*・゜゚(〃∇〃人)。.:*・゜


ばーん!と大写しになる「大野智」の名前に、冒頭から感無量。
最初のご挨拶、「演じてる智さん」みたいだった。
舞台での智さんみたいな、表情のある声と抑揚で…(〃u〃)
智さんの紹介映像は、フリスタ会見前に、取材で会場を訪れるオグさんにプレゼントする似顔絵を描いてるとこだったね。懐かしいなぁ〜あの時期、しょっちゅう爪が樹脂で汚れてたなぁ^^


京都の細見美術館に行ったのね、智さん。
「ほんもんだほんもんv」わくわくして声が上ずってて^^
軸がするすると展ばされると、もう、目がきらっきらで感動で水分量も増したみたいでv
でも、近寄る時にはちゃんと口元を覆ってるのがすごいなぁ。
ほんとこれ、智さんすごいと思ったの。
(余談だけど、なんかの番組で人がしゃべるときにどれくらい唾が飛ぶか検証してて、ハイスピードカメラで撮影したら静かに一言発するだけで黒い背景に霧吹きみたいにものすごい量の唾液が飛散しててびっくりした)
智さんが魅入っていた『糸瓜群虫図』ね、
こないだ奥田元宋美術館でね、レプリカの軸を売ってた。
レプリカでもけっこうすごいなーって思って見たのに、本物の細密さは本当にすごいのね。
肉眼で見えないところまで、神様を意識して描きこむ、かぁ…。


動植綵絵』の『群鶏図』を前に、
「動いてる…」って言う智さん。
鶏のカクカクしたせわしない首の動きを両手で表す、そのバラバラな指の動きが複雑で。
その動きにつれて「羽が ふわ、ふわ〜って」って今度は羽毛のふわりとした質感と鶏の身体の弾力まで想像できそうな手つき。
スッと伸びた指先の造形の美しさと、動きの妖しさにドキドキして、
首の動きだけじゃなく、それに連動して羽がふわ〜っとなるところまで想像する智さんの感性に感心して、
それを言葉以上に表現する手の表情に、ダンスの時もそうだよなぁ〜って思い出して(〃u〃)ってなって…。


若冲の本を抱えて茂木先生のところへいそいそと出向く智さんv
あの本、奥田元宋美術館にもあった!
買おうかどうしようか迷って、諦めた本だぁ(><)
「ね、これイイですよね♪」って智さんも言ってるなら*1…と、ぽちっとしちゃった(←えへへ)
目をみはる 伊藤若冲の『動植綵絵』 (アートセレクション)Amazonさん


私がすごく惹かれた淡い菊の水墨画伊藤尚美さんの描く薔薇みたいって思ったあれ)が、筋目描きだったんだね。
どうやったらこんなふうに描けるんだろうって思ってたけど、そうだったのかぁ…。
教えてもらえば簡単だけど、それを自分で編み出したのがすごいよね…。



そして、智さんが2時間もじっと観ていたという一昨年の国立美術館の展示…。
どんなだったのかなぁって探してみたら、詳しくUPされているサイトさんに出会った。
智さんが見ていた風景、わたしも疑似体験できて嬉しかった…『動植綵絵』、圧巻。
トラックバックもリンクも大歓迎ってあったので、載せちゃいますね。
こちら ⇒ http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1902


【2010年の今日はこんな日でした】

*1:ちなみに、この本の狩野先生が智さんのこと「とても頭が良くて質問が鋭い」ってベタ褒めされてたって、つぶやいたーで見たv