5話&6話

・・・・・連日見てるわりには、どこがどう、とか、ここがこう、とか書けそうにないんだけどね;;;
でも、怒涛の展開の7話の前に、ちょこっとだけ。




成瀬がどんどん切なくなってく。
傷ついた空ちゃんの涙に、狼狽して、抱きしめて慰められない成瀬。
シャワーだって、1話みたいに「魔王っぽく」浴びてなくて、
うつむいた顔も、苦しそうな呼吸にかすかに上下する背中も切ない。


芹沢もね、これまで「あなた」と呼んでた父に、「父さん」と呼びかけて、
ずっと言いたくて言えなかった本音をぶつける姿に、グッときた。
それまで、どちらかというと成瀬寄りに見てきたけれど、
「あの事故」の真相と、その時の芹沢の思いがわかってしまうと、
芹沢の抱えてた苦しみが、つらいなぁって。


成瀬はさ、バーで芹沢に近づいたときには、復讐に迷いが出た自分をリセットしようとしてたのかな。
でも、父親に受け入れてもらえなかった芹沢は、しこたま酔っ払ってて。
視聴者は、前のシーンを見てるから、芹沢の胸のうちがわかるけど、
成瀬的には、そんなの知らないわけで。
でもって、「人はみんな善人だと思う」「犯人も、オレのせいで悪人になっちまったのかなって」・・・なんて、
“お前がそれを言うかーーー!”みたいなコト言っちゃうし、
「諦めないでください」「犯人に辿り着いてください」って、挑戦的な言葉も
「アリガトウゴザイマス」なんて、ほんとに額面どおりに受け取っちゃうし。
6話の歩道橋の上でのやりとりだって、「なんでいつも成瀬さんが・・・」って言葉に
“!・・・やっと、気付いたか!?”と思ったら、これがまた的外れで;;;;
やはり、お坊ちゃん育ちの甘さが抜けないのか、本当に地獄を見た人はそんなこと言わない・・って成瀬は思うだろうなぁ。
芹沢、地雷踏みまくり!
魔王の復讐スイッチ、押しまくり!
そりゃ、成瀬の迷いも吹っ飛ぶっちゅーねん;;;



しおりはね・・・・、
成瀬は、最初、利用するつもりでしおりに近づいたように感じたんだけど。
自分のこと、意識させるように仕向けてたよね。
だけど、自分までしおりに惹かれるなんて思ってなかったから・・・。


あのね、最初のころは、しおりのキャピり具合が、どうなんだろうって思ってたの。
なんでこんなにストレートに成瀬にがっついてるんだ!?って。
でも、成瀬がしおりを想う時に、
無邪気でまっすぐでかわいい表情、
悲しみと苦悩に壊れそうな表情、
聖母のような包み込むような表情、
・・・・って、いろんなしおりがあらわれるように、わざと過剰に明るい演出だったのかなぁって。
今になって思えば、あんなに無邪気で穢れなかった笑顔を曇らせてしまったのが、自分の復讐計画だってこと、
成瀬にとっては、つらくて仕方ないだろうなって・・・。



でもさ、5話の病院の携帯電話のシーンはびっくりしたよーー;;;
もちろん、その前の「もう・・・・止められないんだ・・・・」って吐息交じりの振り絞るような声と表情には、
ドラマ的にも、智ファン的にも、すっかり魂持ってかれたけど。
まさか、成瀬先生が、あんなこと言うなんてーーーっっ!
嘘は、言ってない。状況把握に必要な情報を伝えてないだけ。
トラップとして巧すぎる。
あの冷静な口調で、そんな衝撃的なお言葉。
芹沢的には、憎からず想ってる天使のようなしおりと、
いつも癪にさわるくらい冷静で仕事一筋な(視聴者的には復讐一筋な)成瀬が・・・・!??なんて、
そりゃ、困惑MAX(もちろん私も、戸惑いMAX)、
「やましいことがあればあるほど、迷いが生じてしまうのです」な状態だよね。


屋上での池畑とのシーン。
動じない成瀬の表情に、ちょっと、蛮風のポスターを思い出したりした。
あんな表情、してたよね・・・・。
無罪判決の下った7月4日になぞらえた74番倉庫での池畑の最期。
成瀬は「74番倉庫に追い込め」と指示しただけで、殺せとは一言も言ってなくて、
他の出口を封鎖して必然的に追い詰めた「不慮の事故死」。
レコーダーを受け取る手の表情が、ゾクゾクするほど美しくて。
無表情に最期を見届ける成瀬の眼に、感情を押し殺してる哀しさみたいなのを感じたのは智ファンのフィルターかかってるかしらん;;;



そして“お姉さん”。
お姉さんは“領”が、本物ではないことに気付いてるのかな。
うすうす気付いてるけど、10年間ずっと思いやってくれる“領”が大切で、聞けないでいるのかなぁ。
「領は人が善いからすぐに騙される」って台詞は、
本物の領が友雄に騙されたって含みか、或いは、気付かないふりしてる自分に成瀬が騙されてるって含み?
それって、深読みすぎかしらん;;;;


でも、本物の姉弟でなくても、成瀬がお姉さんのことを大切に思ってるのは
お見舞いに持っていったフリージアを事務所に飾ってたのと、
電話の相手が姉さんだとわかったときの柔らかな笑顔で、わかるよね。
家族を失った友雄にとって、無条件に向けられるお姉さんの笑顔はとてもあたたかかっただろうなって。
そんなお姉さんとの、涙の予告・・・・・もう、CM見ただけで泣きそうだよぅ(><)



ドラマ的にも、もう、どっぷりとハマッてるんだけど、ファン的にはね、
小さく息を呑む、視線が少し揺れる・・・みたいな細かい演技のうまさにも惚れ惚れするし、
成瀬の気持ちが揺れるほどに、いろんな表情を見せてくれるのが、たまらなくて。
父親のところに入ってく芹沢を流し目で見やるとことかね、
階段上がって、しょっぱな、しおりをみつけたときの表情とか、
池畑が姉さんのとこにまで現れたと知って、フリージア眺めながら険しい顔するとことか、
もちろん、ドアノブ掴んで追いかけたい衝動を押し込めるところとか・・・・・etc,
DVDの前に、写真集とか出してくれないかなぁ。
            【2007年の今日はこんな日でした】