ペタル ダンス(ちょい、ネタばれ有り)

地元でもやっと「ペタルダンス」が始まったので、会社帰りにレディスデーで観てきた。
大学時代の友達・ミキ(吹石一恵)が海に飛び込んだ…でも、大事には至らなかったけど…という話をきいたジンコ(宮崎あおい)と素子(安藤サクラ)は、ジンコが自殺と勘違いして助けた(?)のがきっかけで知り合った原木(忽那汐里)に車を運転してもらって、6年ぶりに北の町へミキに逢いに行く・・・ってお話。
ペタルって、花びらのことなんだって。花びらが風に舞うような、4人のそれぞれの想いと一歩。

見る映像も、聴こえる音声も、全然「映画映画」してないし、ちっとも「ドラマドラマ」してない不思議な映画だった。
“設定を言われてほとんどがアドリブの会話だった”って風ぽんの雑誌インタビューだったかな?で読んだ気がするんだけど、ほんとうに、ぽつり、ぽつりと、ぼそぼそっとした会話なの。
みんな上手いからなのか、それがとっても自然で。本当に普通の友達の会話を、自分が透明人間になって一緒にそこにいながら見ているようで。
スモーキーグレーの風景、粗い画質・・・でも、とてもきれいだった。

演技演技してないせいか、
風ぽんのカノジョが宮崎あおいちゃんって、やったじゃん〜^^とか
努くん(高橋努ね)は、今回はとても気が優しそうだけど弱い人なんだなぁとか、
忽那汐里のお友達は、黄色い涙の栄介さんの妹だった韓英恵ちゃんだ〜不思議な透明感だなぁ、とか
安藤サクラ、なんで安藤政信みたいなイイ男と離婚したんだろう、とか
お話とゲンジツがごちゃまぜな感想を抱きつつ観てしまったよ(←それはどうなの^^ゞ)


結局、なんでミキが海に身を投げたのか、そしてその悩みは解決したのか、わからないままに映画は終わるんだけど。
現実生活なんて、そんなもんなのかもしれないなって。
ミキが飛び込んだ海に来ているのに、彼氏(未満な関係だったんだよね、いろいろ端折って抱きしめられちゃったりしてたけど)から電話で唐突に「好きだ」なんて告白されて、にまにまよじよじくふくふしちゃうジンコとかいたりして。

悩みを全部さらけ出さなくても、
一緒にもがき苦しんでもらわなくても、
何年も離れていても、
ともだちは、友達なんだよね。

みんなそれぞれの事情を抱えて、それと向き合いながら折り合いながら、暮らしてて。
そんな中で、ずっと逢ってなくたって「友達」がいて、そのコもたぶん、いろんなことに囲まれてどこかの街で暮らしてる・・・それだけで、なんだかあったかい気持ちになれるしじぶんもがんばろって思える。
大好きな友達が、元気で、笑って生きていますように・・・って風に乗って飛んでるものに願いをかけながら、祈りながら(そうすると、願いが叶うんですって…)

立つのは、自分の足で。前を見るのは、自分の目で。

うん。わたしも、がんばろ。 なんて思いながら自転車こいで帰ってきた。
【2012年の今日はこんな日でした】