マザーウォーター(ネタばれなし)

朝から街の本屋さんでチェック(オリスタとか…ずっと書きそびれてたけどHanakoの智さんが素敵。そしてnon-no末ズの「カズ」「潤くん」呼びがたまんないよねv)、その後、郵便局で母のFC会費振り込み・ドラッグストア、雑貨屋さんと買い物をすませてから、映画館へ。


やっと観れたの。「マザーウォーター」。
大きな事件が起こるわけでなく、ただ淡々と“普通の日”が薄く積み重なっていって、少しずつ登場人物がクロスして気持ちが少し近づいて、で、気づくと化学反応して少しだけ自分が変わってる・・・って、そんな映画。


セツコさんのバーにも、タカコさんの喫茶店にも、テーブルに花ひとつ置いてないの。
親切な背景説明も何もない。
ホットサンドを齧る音、テーブルを布巾で拭く音・・・そんな、普通の映画では(というか、私の普段の生活でも)BGMや大きな話し声にかき消されて気づかないような、毎日の暮らしの音にあらためて気づかされる。
ごちゃごちゃした飾りを全部そぎ落としたシンプルさって、凛としてて、こんなに豊かなものだったんだなぁって、ちょっとごちゃごちゃだらけの自分の暮らしを反省したりして。
観終わったあと、ココロの中だけでも、ほんの少しだけシンプルになった気がして。
映画館を出たら、朝にはまだ残ってた雨があがって、日差しがきらきらきれいだった^^


セツコさん(小林聡美)が、バーで水割りをつくるの。
その動作が、とても、素敵だったの。
どっちかっていうとそっけなくて男っぽい印象のセツコさんなんだけど、
シンプルなウッドカウンターに、ウィスキーの瓶を出して、置く。
グラスを出して、大きな氷をトングではさんで、少し水につけてから入れる。
ウィスキーのギャップをひねってあけて、グラスに注いで、ステアする。
水を注いでステアして、客前に、静かに出す。
何度も繰り返されるその所作が、無駄がなくて、指先から視線まで流れるように、でもどの瞬間を切り取っても美しくて。
それが「近寄りがたい荘厳さ」の美、じゃなくて、ただただ、見惚れてしまう美、なの。
何度も何度でも、声もかけずに見つめていたい。見終ったら、ほぅ、ってためいきが漏れてしまうような美しさ。
・・・・
・・・・・そうなの、へへへ。
智さんのダンスみたい・・・って思いながら観てたよ。


帰り道、風がとても強くて。
飛ばされたスーパーの袋が一反木綿みたいに、低空をひゅわ〜んって、びっくりするくらい長距離飛行してて。
大通りの並木の枯葉が、からからかさかさ音を立ててたっくさんくるくると転がりながら道路を移動してるの見たら、ちょっと蝶の大群みたいで、うわぁ〜vって思ったんだけど、あ〜でも茶色いから蛾か?って思ったとたんにダメになった(笑)
友達の家の近所のお豆腐屋さんで、木綿豆腐とがんもどき買って帰った♪
ハツミちゃんのお豆腐屋さんよりもっとちっちゃい、おばあちゃんがやってるお店。
お昼ごはんは、お豆腐あたためてご飯に乗っけて、昨夜の残りの野菜のてんぷら(海老だのなんだのは当然、残ってない)と牛肉を細切りして甘辛く炒めたので丼にしたよ。美味しかったv
【2009年の今日はこんな日でした】