FREESTYLE2/EXHIBITION IN TOKYO・その4

個展の覚書、続きです…。
ぼちぼちペースでごめんなさい;;


☆入口入ってすぐのメッセージ
和室を堪能したあとは、いったん入口に戻って、智さんからのメッセージを。
曇天の下、砂浜(というか、潮が引いたあとのまだ湿ってる砂んとこ)にでっかく書かれた「FSII」の文字と、細めで大きな流木みたいなの抱えた智さんの、パネル。足跡はそんなに深くないのでかなり堅めの砂地みたいで、流木でけっこう力強くゴリゴリと書いていったんだろな。手書きだけど歪みのない綺麗にそろった文字で、それってけっこうスゴいことだと思うの^^
その隣に、作品集より短めのご挨拶。黒い壁に白いフォント。そして(たぶん)シルバーの極太ポスカで描かれた「SATOSH↑」のサイン。これ、直筆…だよねぇ。壁に、その場できゅきゅきゅって書き加える智さんを想像して(〃u〃)♪ってなる。

☆フィギュアのパネル
ハワイにもドームツアーにも連れてってもらってたんだね、フィギュアくんたち。
立ち位置は観客?影の出演者? 各地でこっそりと撮影されたパネル写真見ながら、このころから(というか京都の禅居庵のグループ展にはもう)個展の話は進んでて、密かに、みんなを喜ばせようと動いてたんだなあ…なんてしみじみ。


☆サイトウくんたち
入って正面に2(だっけ?3だっけ?)サイトウくん、これはシンプルな原型って感じ。
そして右手の壁面に水族館の展示みたいに1つ1つアクリルガラスケースに入れられたサイトウくんたち。
サイズは、ちょっとした高級マンゴーというか小さめな小玉スイカくらいかな。
サイトウくんのコスプレ特集的な雰囲気で、メイクと衣装(?)でがらりと印象が変わるのがおもしろい。作品集で気づいて気になってた白いハット。あのお花って、やっぱりネイルやレジンで使うコデマリの押し花だった。私も持ってるぅ〜ってちょっと嬉しい^^ メイク(?)はけっこう細密で河童の点々とか、すげーの。極細筆かなぁ爪楊枝かなぁ使ってるの…。サイトウくん、六平さんに似てるよね^^

☆怪物くん
ずらりサイトウくんが終わって振り向くと、和室スペース、その右側の出口を出てすぐに怪物くんがいるの。柔らかいっていう耳、触ってみたかったな。2つくらいガラスの箱の中に入れて腕突っ込んで触れるようになってたら(箱の中身はなんでしょう風)いいのになーー(それなら、持って帰る人いないから安心でしょ?)
外国の少年のような、怪物くん。でも、その目はやっぱり何百年も生きていろんなものを見てきたような深みを湛えているような…。デフォルメされた身体とリアルな質感の靴が混在する不思議な吸引力。粗い麻のようなキャンパスの端っこに、白いマジックで藤子先生の描かれた怪物くんも、絵と同じポーズでちょこんと座ってて、嬉しい気持ちがじんわりとココロに広がってくる。「キャンバスがちょっとねクリーム色っい色なんでぇ…それにぃ〜、白いペンで描くとなんかっかわいらしいなぁと思った」ってさとラジで言ってたようで、うん、ほんとちょこんとかわいくて。で、「可愛らしい」のがいいなと思う智さんの感性っていいなぁって思うの^^

☆男の子の横顔
パグちゃんの後ろの壁面の高いところに飾ってあったのが、男の子の横顔の絵。
右半分に、彩色されてない男の子…夢見るような希望をみつけたみたいな目をして遠くを見つめてて、その先には強めの色が抽象画のように幅広の刷毛で重ねてある感じの。少しめくれた上唇と、嬉しそうな瞳。あぁ素敵だなぁってずっと見上げていたの。語っているみたいな目を描くよね、智さん…。

☆半分づつの顔の子ども。
上の、横顔と、この顔の左右で髪型も顔も違う子どもの絵と、小さな四角いキャンパスアートがひと塊でレイアウトしてあったの。小さいキャンパスには抽象的な色だったり、目の細密画だったり、統一性はないんだけど、全体でイイ感じになるように配置されてて、出口前の狭いスペースなんだけどぎゅぎゅっと濃い空間になってた^^

☆出口前広場(というほどじゃないけど、グッズ売り場への入り口前が少しスペースとってある)
そこに、作品集表紙の人面魚?フィギュアが水槽に入ってる。アクアリウム的に水草やら流木やら入ってて「飼ってる」テイな展示。乗っかってる智さんのちっちゃなぴょこ歯がねぇ、意外に根が深くてびっくり!これ、ついでに抜いときますか的なノリで抜くような歯じゃないっすよね?^^ゞ
そして、このコのフィギュアを買った人が羽?ひれ?のとこが透明で綺麗だと言ってるのを見かけたけど、水槽の中ですでに若干水コケにまみれてらして(爆)キラキラと光に透ける様子は見れなかったっす。残念^^ゞ

☆メンバーが描いた智さんの似顔絵
・・・唯一、近くで見れなかった展示。出口前に、シンプルな白木の額に4枚と写真が並べて飾ってあったんだけど、いつも人がいっぱいで、斜め後ろからそーっと眺めては、またパグちゃんやちょんまげくんのところに戻ってじっくり鑑賞する…みたいな感じだったの。

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なんだか、会場内の時間だけ密度が濃くなってるみたいな、
とろりとした濃密な時間がゆっくりと過ぎてるような不思議な感覚だった…。
ひととおり自分のペースで観たあとで、ちょっとSみみちゃんやMリンと合流して、あそこの裏、観た?ほらほらココ!とか感想を共有したりして、またそこから観たいスペースに散らばって、みたいな。
1時間しかないからもっと慌ただしいかなと案じていたけれど、鑑賞時間終了の声がかかるころにはすっかり満ち足りた気持ちになれてたの。充足感いっぱい!
モノトーンの天使のような子どもの絵みたいに、前に描いてるって言ってた(そして作品集の後の方に小さく載ってる)けれど展示されていない作品も、思い返せばあったりしたんだけど。そのコには、いつかまた、逢えるチャンスが来るかな。
7年前よりも、もっと「アーティスト」な作品になっていて、「単に好き」のその先にいる気がするよ、智さん^^
すごく素直に出会った人たちから影響が受けられるのが、「プロ」じゃない強みなのかな、とも思う。プライドとかこだわりとか、吸収を邪魔するものがないから、どんどん世界が広がっていく感じ。
観せてくれて、ありがとう。
すごくシアワセ。じわじわとシアワセ。
残りの会期も、どうかつつがなく、訪れた人がみんな幸せになれますように…!

殴り書きの覚書におつきあいくださったみなさま、どうもありがとうございました(謝謝!!)
【2014年の今日はこんな日でした】