FREESTYLE2/EXHIBITION IN TOKYO・その3

表参道ヒルズの、ふりすたのバナーが外されてしまったそうで…。
催し物は次々とあるから仕方ないのだろうけど、
歩いてきて、ずらりと並ぶバナーが見え始めたときの、うわぁぁ…ってドキドキ感を、これから観に行く人たちも味わえたら良かったのにな。

さて、鑑賞の続きです…。
とにかく人が少なくなったところを選んで観ていたので展示順どおりではありません;;



☆映像作品
今回、会場内のBGMはナシだったので、本当に作品とじっくり向き合えた印象だったのだけど、いきなり背後からザーッというかすかな音が…Σ( ̄0 ̄) 振り返るとモニター画面(3か所に設置されてる)に小さな滝が映ってて、あ、これが噂の映像ね、と。
滝の中に、よーく見るとサイトウくんフィギュアが(笑)カメラが寄ってくと、気持ちよさそうなんだか切なそうなんだかよくわかんない表情で岩の隙間に挟まってるサイトウくん。ふたたびカメラが引いていくと・・・コロコロンと落下しちゃうサイトウくん。終。(爆) 短い中に得も言われぬシュール感^^ゞ
すごくタイミングよく落っこちたなぁ…と思ってたら、2回目の上映(上映?)(←1時間のうちに3回流れる)でサイトウくんが紐で引っ張られてるのに気付いた。 嬉々としてカメラアングル決めて紐引っ張ってる智さんとスタッフを想像したら、愛おしいよね、ふふv

☆智面魚?の造形物
脱力しながら、さらにシュールな造形作品の前に移動。
作品集(P72)では暗めのトーンで写ってるけど、場内は明るいから智さんの顔型も金茶色に光ってて表情もよく見える。くちびる、薄いのv そして7年前よりちょっぴりハリが減った肌感とほうれい線がリアルv 展示では鼻ンとこにでっかい釣り針がひっかかってて、口を“うぇえ〜”って感じに開けてるやるせない表情とマッチしてたよ。このコが釣れるんなら夜釣りに行きたい! ちっちゃいフィギュアがお腹の辺りとかにもちょこんと埋め込まれてた^^

☆革と布の造形物
智面魚の左に並んで展示されてたのが P70の造形。これね、すごく贅沢な展示方法だと思ったの。きれいな色の革にモノトーンで描かれてる絵がすっごく緻密で、シュール系なのも綺麗め系なのも時間をかけて描いたんだろうなぁって。普通なら1つ1つ額装してもいいくらいなのに、あえてラフにまとめてるのがカッコいいなぁ。

☆和室のちゃぶ台
入場してサイトウくんのコーナーを曲がった隅っこに、畳の間があるあずま屋みたいな空間があって、畳の上の丸いちゃぶ台に細密画がガラス板に挟んであるの。
前回のタツノオトシゴと同じように、広がるままに紙を継ぎ足して出来上がった作品。怪物くんのドラゴンぽいのや奈良さんの「春少女」ぽいのや…そのときの智さんの頭の中にちょっぴりお邪魔してる気がして嬉しいよね^^
壁にはタツノオトシゴと今回の絵の両方が大きく引き伸ばして貼ってあったけど、詳細は作品集で見られるので、見辛くてもとにかく現物を!と思ってちゃぶ台をのぞき込んで観たの。畳の間にはブラウン管TVと、あと、何気なく絵が1枚(緑色の背景にシンプルな横顔が描いてある)置いてあったの…。この絵なんだかほんのり奈良さんぽいなぁと思ったんだけど、やっぱり智さんが描いたのかなぁ?
 
☆ちょんまげの男の子
その和室の窓にあたる部分に、ちょんまげの男の子の絵が掛け軸風に掛けてあったの。室内からは男の子、和室の外に出ると、裏側の点々が観られる。水墨画のような男の子だけど、つややかな鬢の部分には髪の流れに沿って暗い赤が点々と置いてあって驚いちゃった。裏側の点々は、指先とかの細かい点は2ミリくらいしかないんじゃないかってくらい、とにかくすごい。しかも、白い丸の上に色を置いて、さらにその上から銀を置く…っていう3工程!意識が遠のきそう…。印刷じゃわからなかったけど、1つ1つが和食器の彩色みたいに絵具でぷっくり盛り上がっていて、きっと持ったらずっしりと重いんだろうなぁって。そして、この裏彩色(若冲風に言ってみる)の厚みが、表の男の子の肌感というか肉感を増しているような…実際に太もものところなんて裏を塗った水分で○○○・・みたいなでこぼこが見えてて。吸い込まれそうな眼差しも好きで、裏から表から、何度も何度も戻ってきては眺めてた。あ。裏側にね、余白のとこに1か所、黄色い筆跡が残ってるの。あ〜絵具ついちゃった、みたいな。そういうとこも、イイよね^^

【2014年の今日はこんな日でした】