「告白」(ネタばれなし)

やっと、観てきた。
入場したら、私の席に50代半ばくらいの女性が座ってて「えと、あの、ココ…」って戸惑ってたら「アナタ隣じゃないの?」って言われて。
「や、私、Rの22番です…」って半券見せたら、その人、黙って通路挟んで斜め前に移動したのね。
でも、開演直前にそこにも違う女性グループが来て、そこでも「隣じゃないの?」「いえ、私らココですけど?」って会話のあと、その人、また違うとこに移動してて・・・「隣じゃないの?」ってしれっと言えるのがすごいなー「すみません」じゃないんだー、とちょっと圧倒されちゃった;;;


で、そこはおいといて、「告白」。
原作も読まずに観たのだけど、とにかくぐいぐいと引きこまれて最後まで不穏などきどきのまま目が離せない映画だった。
悲しんで悲しんで悲しんで心を失くした人の、冷静な復讐って怖いよね。
(って、こう書いて、あぁ、成瀬と同じだ…って思ってしまった。でも、成瀬のように、復讐を止めたい!救いたい!と思ってくれる人も、この先生にはいなくなってしまったんだものね)
悲しくて泣いて喚いて激情のままに動く復讐は、その熱のぶん、荒削りだけどまだなんか救われる余地があるように思うけど、淡々と真綿で首を絞めるみたいに静かに進んでいく復讐は、凍りつきそうな凄味がある。
松さん、怖い。
松さん、すごい。
そして、生徒も含めてキャストがみんな良かったの。
殺されてしまう、先生の娘が「Mother」のまなちゃんで、やっぱり、なんか言われてびっくりした時の表情とかかわいくて巧いなぁって思った。
この、まなちゃん演じる娘がほんと無邪気でかわいいからこそ、娘を亡くした絶望感や虚無感、そこから始まる復讐に説得力が生まれるんだろな。重要な役だよね。
あとね、少年Aの男の子(西井幸人くん)がね、なんとなく涼介に雰囲気が似てるなぁ〜涼介が演るのも観てみたかったな〜でも涼介ファンの小中学生は観られないようなR15作品じゃ無理だよね…とかちらちら思ってしまった。
作品世界からちょっと離れてそう思っちゃうくらい、雰囲気が似てるの。
で、調べてみたら、でぃーぼーいの弟分(D2)のコだったのね、なるほど―そっちか―!
【2009年の今日はこんな日でした】