流星

あったかくて、いい、ラストだったね。
芝居が上手い人ばかりだし、上質のドラマだったなぁ。
キャストみんなが、それぞれとっても良かったよね。


何話だったか、サギが着物姿で港に現れたときにね、
前の週の予告見て、私、てっきりりょうさんだと思ってたの。
似てるなぁ〜、りょうと中島美嘉…って思ってたのだけど。
ラスト、新生・アリアケでのコック姿の功一とサギに、
亡くなった両親の姿がダブって、キャスティング時点でそういう狙いもあったのかなって思ったり。


それにしても、役者・にのみや。
すごいな、すごすぎる、ほんとハンパない。
素人が台本渡されたら、きっと声を荒げてしまうだろうセリフを、
淡々としたトーンで発するよね。
淡々としているのに、微かに震える声に、堪えてる想いの激しさを滲ませる。
その眸が、どこまでも暗く深くて、奥底に沈めた哀しさとやりきれなさを感じさせる。
有明功一ならこの声で、この表情をするに違いないっていう、
的の中心点をまっすぐに射抜くお芝居。


子どもが、24色の色鉛筆で絵を描くみたいに、
夜空は群青色、葉っぱは緑…っていうお芝居じゃないんだよね。
きっと、にのの色鉛筆は500色くらい揃ってて、
さらに、「え?ここにそんな色も重ねちゃうの?」ってびっくりするような色を混ぜてくる。
でも、少し離れたとこから見たら、その突飛な色が、深みとリアリティを効果的に増してるっていう、私的には、にのの芝居って、そんな感じ。


まだ「次は…」なんて思えない感じではあるけれど、
めっちゃラブストーリー!なドラマ、ニノもそろそろいかがでしょ?