そして我が家も一区切り

「死神くん」が最終回を迎えた本日、1号の仕事も最終日だったの。

派遣扱いの試用期間のあと、火曜日に本採用の試験があったのね。
いろいろ大変だけどここが頑張りどきだから、と覚悟を決めて臨んだ結果、
クリアするにはしたんだけど、他の市にある支店での勤務スタートになるのが条件って言われて。
「転勤」ではなく「支店採用」扱いになるので家賃補助の1万円と支度金8万円しか出ないそうで、敷金礼金引っ越し費用に家財は自己負担になるし、第一、1号の初任給でもろもろ引かれた上に1万円しか補助なしじゃ生活自体が厳しすぎる。
他の市でずっと勤務になるのは派遣会社の人も知らなかったことらしく、
すごく悩んだ末に、採用を辞退することにして木曜に上司に伝えたの。

「いろいろ心配かけたのに、すみませんでした…!」って1号に深々と頭を下げられた。
1号にとっては大変な2カ月半だったし、そんな条件考えてるなら最初からそこの市で新人採用すればいいじゃん〜とも思うけど、
かなり遅ればせながらだけど、1号もやっといろんなことが見えるようになったし、
私としては、話しかけたら、ちゃんと1号が“思っていること”を“言葉で”返してくれるようになったのが、しみじみと嬉しいなぁと思う。
中学の途中から、グレるわけではないけれどとにかく親とまともに会話をしない、親のことなんて眼中にないみたいになってたからさぁ…長い反抗期だったものねぇ。
だから、それは、会社に感謝してる。
無駄なことなんて何もないって智さんの言葉、本当にそうだよね。
死神413号が成長したこの2ヶ月半で、1号も成長したと思う。まだまだ甘いけどね。

1号が会社から持って帰った私物の中に、変な色の古いペントレーがあった。
「じいちゃんが家で使ってたんを前にもらったヤツ」って。
ヤツなりに、おじいちゃんのこと想ってて、がんばろうって思ってたんだなぁ。

また就活は振り出しに戻ったけど、
今度はヤキモキせずに見守れそう。
智さんが次のドラマ決まるまでには、1号の仕事も決まってるといいなぁ…。