人間失格

昨日、0号室に舞い上がって書き損ねちゃったんだけど、実は雨の中チャリ疾走で観てきたの、「人間失格」。


壊れていく斗真がね、哀しいくらいに美しかった。
映像自体は静かで時が止まっているかのようなのに、ストーリーの中ではとにかく時間が速く進んでいて、
え?もうそんな展開??って、頭をフル回転して目にもとまらぬ速さで(笑)過ぎ去った時間分の物語を脳内補完しつつ観ていく感じ?
葉蔵さんって、どうしようもなくダメなくせに、いつもさりげなく口にする「ありがとう。」って言葉の響きがね、育ちの良さが見えるっていうか…なーんだかほっとけない男なんだろね。
いつもはしっかりしてて男っぽい斗真だけど、すごく葉蔵にハマってた。
剛ちゃんとのシーン、舞う花びらも落ちてくる線香花火も、鮮やかで綺麗な映像だったね。
剛ちゃんのお芝居って、心の奥に抱えてる哀しみが微かに滲み出る感じで、好きなお芝居なんだけど、今回の中也も存在感あったなぁ。


それにしても。
「ここまで生きてきてしまいました」って泣いていた直人が、“人間失格”なんて卑下して「生まれてきてすみません」ってつぶやいてて、
堕天して悪魔になってしまった魔王・成瀬は、ついには魔界というか怪物ランドの次期王様って・・・できすぎやろ(爆)
【2009年の今日はこんな日でした】